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広域幹線道路の整備と街づくり

(1)美浦栄線バイパス延伸の整備計画について
【油原】街づくりを考える時、道路の役割について原点に戻って考える必要があるのではないでしょうか。道は、人間の歴史とともに始まり、今日まで私たちの生活を支え続けてきました。人や物を運び、情報を運び、文化を運び、私たちの歴史の中で、重要な役割を担ってきたと言えます。私たちの生活の中に密着している道路には大きく3つの機能・役割があると言われています。私たちが持っている一般的なイメージは、自動車や自転車、歩行者が安心して通行でき、私たちの日常生活や産業を支えている「交通機能」、新たな市街地形成などに大きな影響を与える機能で、土地利用の促進、地域開発の基盤整備などの「土地利用誘導機能」、電気・ガス・水道・下水道などのライフラインの収容空間、災害時の避難路・火災時の延焼防止などの防災空間、緑化・通風など生活環境空間の「空間機能」です。それぞれの道路整備の目的によって道路整備基準や機能が異なります。今回は広域幹線道路の整備と沿線土地利用誘導について質問いたしますが、広域幹線道路は、高規格幹線道路(いわいる高速道路で、常磐自動車道・東関東自動車道・首都圏中央連絡自動車道)、一般国道、主要地方道(主要な県道等)から構成されていますが、全国的な幹線ネットワークである高規格幹線道路と、その他の一般国道や主要地方道とは走行速度等のサービスレベルに大きな格差があります。このため、高規格幹線道路を補完し、地域の自立的発展や地域間の連携を支える道路として整備することが望ましい路線を地域高規格道路として整備しています(美浦栄線バイパス)。国の道路審議会は、高規格幹線道路の6つの機能、路線要件を示しています。1つには、地域の発展の拠点となる地方の中心都市を効率的に連絡し、地域相互の交流の円滑化に資するものです。常磐自動車道は、東京都練馬区を基点として埼玉、千葉、茨城、福島を通過し、宮城県仙台市にいたる総延長350キロメートルの高規格幹線道路です。首都圏と東関東および南東北の太平洋沿岸地域の交流拡大や産業・経済・文化の発展など重要な役割を果たしています。2つには、大都市圏において、近郊地域を環状に連絡し、都市交通の円滑化と広域的な都市圏の形成に資するもの。首都圏中央連絡自動車道は、都心からおよそ半径40から60キロメートルの位置に延長300キロメートルの高規格幹線道路として計画され、首都圏の中核都市間の連携を強化し交流を促進することから、地域発展の基盤として重要な役割を果たしています。今後は、切迫性が高まっている首都直下地震の発生など、首都圏における災害時には、緊急輸送道路として災害救助活動や緊急物資の輸送等に極めて大きな役割を果たす環状道路です。3つには、重要な空港・港湾と高規格幹線道路を連絡し、自動車交通網と空路・海路の有機的結合に資するもの。東関東自動車道水戸線は、鹿島港や茨城港、さらには成田国際空港や茨城空港などの交流拠点を結び、陸・海・空の広域交通ネットワークを形成することはもとより、首都圏域での災害時におけるリダンダンシーの確保(自然災害発生時に、一部の区間の途絶が全体の機能不全につながらないよう交通ネットワーク機能を持つ道路)合わせて、第3次救急施設への短時間搬送可能区域の大幅拡大に欠かすことのできない重要な幹線道路です。私たちが住む地域にとって身近な高規格幹線道路です。さて、本地域は、東京から放射状に延びている常磐自動車道と東関東自動車道の中間に位置し、これらの自動車専用道路を連結して首都圏における環状の連絡機能を果たす首都圏中央自動車道を配置しています。茨城県の都市計画区域の整備、開発及び保全の方針における本地域の交通体系の整備方針では、今後、圏央道の整備効果などによる都市化の進展に伴い、本地域の交通量は益々増加することが予想されることから、これらの交通量を円滑に処理し、日常生活や産業活動の利便性、安全性を高めることです。又、東日本大震災などの経験を活かし、災害に強い道づくりの実現に向けた取り組みを推進していくことが必要です。そのため、本地域においては、圏央道を中心とした格子状の幹線道路網の構築を図り、研究学園都市圏を中心とした都市間連携とともに千葉県との広域な連携の強化。又、大規模災害時において、早期に緊急輸送道路ネットワークの機能を確保するため、緊急輸送道路の強化や代替え道路の整備などを進めるとしています。龍ケ崎市域における地域高規格道路として、縦軸として広域高規格幹線道路である圏央道にアクセスする美浦栄線バイパス、横軸として常磐道へアクセスする(仮称)県南広域幹線道路の整備促進が茨城県の交通体系整備方針に沿うものであり、龍ケ崎市の街づくりに大きな役割を果たす計画道路であると思います。そこでお伺いします。圏央道とのアクセス道路である美浦栄線バイパス延伸の整備計画についてお知らせください。

【都市整備部長】美浦栄線バイパスは、茨城県と千葉県を結ぶ若草大橋に接続する広域幹線道路であり、両県の経済・文化などの活発な地域間交流の促進と利根川に架かる栄橋等の慢性的な交通混雑の緩和を目的に平成7年度に茨城県において事業化されました。これまで、平成23年11月に八代町地内の県道竜ケ崎潮来線まで供用し、現在は竜ケ崎潮来線から県道八代庄兵衛新田線までの区間について、今年度内の供用を目標に整備を進めております。さらに、県道八代庄兵衛新電線以北のルート、具体的には牛久市正直町地内の一級河川小野川にかかる正直橋下流付近を基点とし、龍ケ崎市白羽壱丁目地内を終点とする全長約34キロメートルの区間につきましては、令和元年度に事業化を図り、阿見東インターチェンジ南側までの整備は龍ケ崎阿見線バイパス事業として行う計画と伺っています。計画区間全体として首都圏中央連絡自動車道の4車線化に合わせて開通を目指し、昨年の11月には地元住民を対象とした説明会が開催されました。

(2) 美浦栄線バイパスを活用した街づくりの可能性をどのように考えているのか
【油原】圏央道の4車線化が令和6年度を計画予定としていると聞いておりますので、美浦栄線バイパスが地域高規格道路としての機能を果たすまでに、事業化から約30年です。沿線の土地活用、街づくりの戦略、可能性が大きく広がったと言えます。圏央道など広域的な交通ネットワーク構築による効果を生かしながら、研究機関・先端産業や商業・業務の集約化を進める研究学園都市圏の各都市(つくば市・つくばみらい市・守谷市・牛久市・土浦市)をはじめとする近隣都市との都市機能を相互に補完し、地域の特性を生かした街づくりが必要と考えますが、美浦栄線バイパスを活用した街づくりの可能性をどのように考えているのかお伺いします。

【都市整備部長】本市が有する南北の広域道路ネットワークは、西部地域を通る国道6号、南部地域から北部地域を通る主要地方道土浦龍ケ崎線、そしてご質問の主要地方道美浦栄線バイパスがございます。本市内における具体的なルートは、若草大橋から北に向かい龍ヶ岡市街地を経て、つくばの里工業団地の西側を通るものであり、当該バイパスの整備により、阿見東インターチェンジへのアクセスが向上し、また千葉県方面との連絡も強化されるものと考えております。本市におきましては、地域生活拠点として位置付けている龍ヶ岡市街地、そして産業拠点として位置付けているつくばの里工業団地の拠点化の促進等、これらを含む東部地域の発展に大きな影響を与える道路でありますので、当該バイパス整備の進捗状況をはじめ、平成30年度に拡張しましたつくばの里工業団地南地区の分譲状況を注視しながら、さらには北側エリアの拡張等の検討につきましても茨城県と連携を図ってまいります。

(3) 千葉県側の延伸計画について
【油原】「広域的な交通ネットワークが構築される事は、人の流れも産業の拠点化も広域化してくると言う事です。言い換えれば都市間競争が益々激化することが予測されます。都市間競争を勝ち抜くのには、地域の特性を生かした個性ある街づくりが必要と考えます。例えば、茨城県企業局が休止としている、つくばの里工業団地北側の拡張検討エリアについては、工業団地造成法で事業化すると、進出企業の業種、敷地面積規模の制約がありますが、物流拠点もよし、敷地面積要件も外し、特に小規模事業者向けの500㎡程度の賃貸型敷地の確保等独自策が重要と考えます。雇用の場の創出は龍ケ岡地区の定住促進に良い影響をもたらすと思います。龍ケ岡地区には総合運動公園があります。特に体育館や陸上競技場の他市の施設との違いは設備用具等の利用制限がなく、設備が充実しています。利用料金が安い等、実際に利用率も高いですし、県南地区大会、茨城県大会も多く開催されています。多くの方が利用されますので近接の飲食店も多く利用されています。美浦栄線バイパスの延伸により、より広域的に利用されるよう合宿施設、研修施設を整備することにより、千葉、茨城のスポーツの拠点となりうるのではと思います。美浦栄線バイパス沿線は、茨城県総合計画では地域の将来像として水郷稲敷田園ゾーンとして、安定した水田農業経営の確立や多様なアグリビジネスの展開などにより特色ある地域として位置付けています。八代から大宮にかけての田園地帯の中で6次産業などアグリビジネスが考えられないでしょうか。如何に龍ケ崎市に「来ていただくか」「住んでいただくか」の可能性を追求していただきたい。さて、美浦栄線バイパスは事業名称であり、茨城県の総合計画における交通ネットワークグランドデザインでは、千葉茨城道路として位置付けており、千葉県側とのアクセス・圏央道・霞ヶ浦の橋梁化による縦断(霞ケ浦二橋)・百里飛行場連絡道路・茨城空港・ひたちなか港を見据えた計画道路です。現在、千葉県側は若草大橋と国道356号線で止まっています。これでは千葉県との広域的な連携強化を図ることは難しいと考えます。国道464号線(北総線沿線)へのアクセスが必要と考えますが、千葉県側の延伸計画はどのようになっているのかお伺いします。

【都市整備部長】茨城県では、美浦栄線バイパスの若草大橋から県側への延伸については、これが実現されることにより、県南部地域と千葉県との連携が一層強化され、更なる交流が促進されることとなり、地域の発展にとっても大変重要な路線と考えていることから、沿線自治体と一体となって、延伸計画の早期具体化に向け、千葉県に対し引き続き、強く働きかけていくと聞いております。

(4) 県道竜ケ崎潮来線源橋の橋上化計画について
【油原】美浦栄線バイパスは龍ケ崎の街づくりに大きな可能性を持つ道路です。美浦栄線バイパス関連の自治体で促進期成同盟を組織して、千葉県側の延伸を働きかけることが重要と考えます。是非アクションを起こして頂きたい。さて、国道6号線とアクセスする県道竜ヶ崎潮来線は、龍ケ崎市を横断する広域幹線道路であり、龍ケ崎市街地を形成する上では大変重要な役割を果たしています。この中で、常磐線を跨ぐ源橋の老朽化に伴い国道6号線までを橋上化し、国道6号線アクセスの渋滞緩和、橋上化に伴う橋梁下の活用や西口とのアクセス性を高める等の橋上化計画が調査検討された経緯がありましたが、この計画の現状についてお伺いします。

【都市整備部長】源橋は、常磐線を跨いで竜ケ崎潮来線と国道6号を繋ぐための道路橋であります。竣工が昭和37年と古く、過去には盛土部分を橋脚化する検討がなされた経緯もございますが、基本的には定期的な点検や補修を行うことにより安全性を担保していくことから、現時点では橋上化の計画や構想はないとのことです。

(5) (仮)県南広域道路の必要性の認識と検討経過について
【油原】源橋の老朽化については、補修等により安全性を確保するとの事ですが、いずれ架け替えの時期は来ると思います。6号アクセスまでの橋上化は渋滞解消と西口の利便性向上に大きな役割を果たすのではないかと思います。茨城県が策定した橋上化構想です。市として実現に向けた努力をしていただきたい。さて、茨城県総合計画における交通ネットワークグランドデザインには、県道竜ヶ崎潮来線のバイパス的道路であり、龍ケ崎市街地の南側地域を横断し、国道6号線を横断、取手市、つくばみらい市域から常磐道へのアクセス道路として、(仮称)県南広域道路が計画されておりますが、必要性の認識と検討経過についてお伺いします。

【都市整備部長】本市が有する広域ネットワーク道路は南北方向については、整備中の美浦栄線バイパスを含め3路線がありますが、東西方向となると、竜ケ崎潮来線と八代庄兵衛新田線の2路線であり、当該道路では国道6号以西へ連絡できないことが本市にとっての課題であると考えております。このような状況におきまして、平成7年に茨城県が長期総合計画において示した構想路線である(仮称)県南広域道路は本市にとって国道6号以西との連絡を強化し、常磐自動車道へのアクセス向上や龍ケ崎潮来線の渋滞緩和等に寄与するものであるから、その整備実現につきまして期待を寄せているところです。次にこれまでの検討経過ですが、平成7年に茨城県及び関係自治体である藤代町(取手市)、伊奈町(つくばみらい市)及び本市で構成する検討会議を開催し、整備実現に向けた取り組みをスタートさせ、ルート等について様々な協議・検討を行ってまいりましたが、それぞれの自治体の考え方や事業化のタイミング等について協議が整わず、以後の進展が図られていない状況にあります。

(6) (仮)県南広域道路実現に向けた取り組みについて
【油原】実現に向けた第一歩は、関係市町村の合意形成です。ルート案の協議については、各自治体の街づくりの考え方に沿っているかどうかだろうと思いますが、地域幹線高規格道路ができることに各自治体ともデメリットはないと考えます。むしろメリットをどう創り出すか、この幹線道路を活用した街づくりをどのように創造していくかだと思います。そこで、(仮称)県南広域道路実現に向けた課題と今後の取り組みについてお伺いします。

【都市整備部長】茨城県から当該道路構想が示されてから約25年が経過し、この間、圏央道の県内区間が開通する等、茨城県南エリアの道路ネットワークが強化され、本市においても、常磐自動車道へのアクセス向上が図られました。しかしながら、依然として、国道6号以西への連絡強化と竜ケ崎潮来線の渋滞緩和等の課題和残されているため、これらの課題解決に向けて当該道路の整備は大きな効果があるものと考えております。このような中、昨年度、茨城県竜ケ崎工事事務所および関係自治体である取手市、つくばみらい市と意見交換を実施したところ、両市からは、常磐自動車道矢田部・谷和原間スマートインターチェンジが予定されるなど周辺状況の変化もあり、当該道路に対する要望書等は出されていないとの事でありました。又、茨城県からは、財政事情、投資効果の発言時期などから新規の大規模バイパスは、積極的に着手できない状況であり、事業化には沿線自治体における希望ルートの検討協議及び役割分担が必要であるとの事でした。しかしながら、本市における当該道路整備による効果、そして、県南近隣自治体間での連携を強化し、都市機能の相互補完を向上されるためにも、(仮称)県南広域道路は重要な役割を担うという認識の下、引き続き、茨城県及び関係自治体との定期的な意見交換を実施し、各自治体において都市計画マスタープラン等の改定の際には、改めて本路線の位置づけを行う等、整備実現に向けて連携してまいります。

【油原】美浦栄線バイパスを活用した街づくりや、(仮称)県南広域道路実現に向けた取り組みに大いに期待をして終わります。
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